ドラマ大好き、あなぐまです。
毎クール、最低でも1作品は見るんですが、この夏は、「愛の、がっこう。」と「40までにしたい10のこと」を観ていました。
どちらも大好きな作品だったので、終わってしまってすごく寂しい…。
特に、「愛の、がっこう。」は、毎週本当に楽しみで、録画したものを何度も見返したり、予告(You Tubeの1分バージョン)を何十回も見たりと、ものすごくハマったドラマでした。
ストーリーの概要としては、ミッション系の女子高の教師である愛実(木村文乃さん)が、ホストクラブに通う生徒を連れ帰ろうとして、そこに勤めるカヲル・鷹森大雅(ラウールさん)と出会う。カヲルに読み書きに関する障害があることを知った愛実は、個人的に読み書きを教えるようになり、そこから2人の関係が深まっていく…というもの。
正直に言ってしまうと、初回の放送を見たときは、主人公である愛実のキャラクターが真面目過ぎるというか、危ういというか、悪く言えば「痛い」感じであまり感情移入できなかったんです。
でも、今となっては、これぐらい誠実で、愛情深い人物だからこそ、カヲルも惹かれていったんだよなぁ…と、このキャラ設定は必然だったんだな、と思います。
ちなみに、私は、第2話を見て急速にこのドラマにハマりました。
1番のきっかけは、ラウールさんの繊細で儚い演技に心を鷲掴みにされたから。
明菜社長からワインをかけられるシーンや、名前を練習した成果を早く愛実に見せたくて仕方ない感じのシーンなど目が離せなくなり、一気に引き込まれていきました。
なので、初回を見てやめてしまった方、勿論、まったく見ていない方にも、是非とも見てほしいな、と思います。
ただの恋愛ドラマではない、いろんな形の「愛」が詰まった作品で、どの登場人物も大切な存在。演者さんの繊細な演技、映像美、音楽もとにかく素晴らしかった!
今回は、私の個人的な思いが溢れた記事になってしまいますが、このドラマが好きな方と感想を共有できると嬉しいなと思います。
以下、最終話で印象的だったシーンを挙げていきます!
※※※ネタバレありです!※※※
<面接の練習をするシーン>
二人にとって大切な場所である屋上のシーンが、最終話にもあって嬉しい。
まだ、二人の「がっこう」はこの場所で続いてたんですね~。
<佐倉先生VS教頭>
最後まで愛実の味方をしてくれた佐倉先生。
竹千代との関係性に大きな進展はなかったけど、佐倉先生自身が悩みながら生きてきた人だからこそ、発する言葉に重みがあって、説得力があります。
これまで一番キャンキャン騒いでいた学年主任が、愛実の作った生徒指導ファイルを読んで、最後に「教室でなければ…」と援護射撃するのも良かった。
<カヲルの勉強シーン>
勉強がしんどくなったカヲルが、愛実の麦わら帽子を被って自分を鼓舞するのがかわいらしい。頑張れカヲル!!!
そして、そばにある飲み物は常にミルカル(カルピス的な飲み物・笑)。
見た目は格好良いのに嗜好がお子ちゃまなのがまたいいんですよね。
このドラマ見てると、カルピス飲みたくなってきます。
<川原なにがしとの電話>
ドラマ前半では、川原がまさかカヲルと愛実のことを応援することになるなんて、まったく思ってませんでした(笑)。
でも、このドラマで愛実の父に唯一物申すことのできる存在って、彼しかいないんですよね。
愛実一人では、あの父親をどうすることもできなかっただろうし、最終的にありがたい存在でした。
最後の、連絡先を消すシーンも笑った!
<カヲルの母と愛実の会話>
奈央が「いつかきっと逃げ出したくなる」と放つセリフ。
予告で切り取られているのを見た時は、「真っ当な社会で生きていくのが辛くなって、カヲルが逃げ出す」という趣旨のセリフかと思ってましたが、そうではなくて、「何もできないカヲルから愛実が逃げ出したくなる」という意味だったんですね。
それに対する愛実の返しも良かった…。そんなのもうとっくに覚悟してるよね…。
<試験当日のカヲル>
この回にしか出てこない赤髪くんのキャラもいいですね~。
カヲルのこと馬鹿にしてるんだけど、ちょっと応援もしてるような。いい友達になれそう(笑)。
試験をやりきったカヲルが、会場まで迎えにいった愛実を抱っこクルクル~するのもめっちゃいい!
もう、この二人ならどこで何やっても許す!!
<早苗VS誠治>
カヲルが試験に落ちたことを馬鹿にする誠治に対し、
「あぁ…愛実を応援するように見えたけど、この人は結局何も変わってないんだな…」と
早苗が絶望するシーン。
やっぱり最終的には早苗が向き合わないと、誠治には響かないんでしょうね…。
<カヲルと愛実の喧嘩>
最終話の最大の見所はなんといっても、このシーンだと思います。
見ていてすごく辛かった…けど、一番心揺さぶられるシーンでした。
試験が不合格とわかり、ソファで涙を流すカヲル。
愛実が家に上がったとき、部屋に散乱した書類を足で蹴って避けるんですが、
愛実からもらった赤いシャーペンだけは、手で拾い上げるんですよね。
どんなに冷たい態度を取っても、その仕草だけで、カヲルにとって愛実が大切な存在だというのが伝わってきます。
「自分は親だけでなく、いろんな人にがっかりされ続けてきた。先生にだけはがっかりされたくない。」と話すところ。
幼少期からの経験を話すこのセリフ…ものすごく説得力があって、すごく切なかった。
容姿で勝手に期待されて、勝手にがっかりされる、って現実的にあるあるだと思います。
他人から見たら羨ましいことも、その人にとってしかわからない生きづらさになることってありますよね。
そして、「ホストに戻る気?」という愛実の言葉にカヲルが過剰に反応し、今まで抱えていた思いを一気にぶちまけるシーン。これが本当にすごかった。
ホストという道なら、自分の力で生きていけると思った矢先に、愛実に出会って、別の生き方を知ってしまったカヲル。
誰かを愛する喜びを知った反面、知らないままでいられたら、こんなにみじめで辛い思いをしなくて済んだのに、という気持ちもあったと思います。
そんな複雑な感情がすべて表現されていて、胸が苦しくなりました。
でも、このときに初めてカヲル(大雅)は、本当の意味で自分を全部さらけ出すことができたんですよね…。
<松浦社長との会話>
結局松浦の口から、カヲルの父親が誰かは明らかになりませんでしたが、頭をなでられた時のカヲルの表情からすると、やっぱり父親は松浦だったんでしょうかね…。
松浦としては、カヲルに過去に囚われずに生きてほしいという、願いもあったのかな…。
<愛実とカヲルの号泣>
カヲルの麦わら帽子を抱き締めて、愛実が声を上げて泣くシーン。
屋上のカバに愛実の麦わら帽子をのせて、最高の夜だとカヲルが泣くシーン。
お互いにお互いの帽子を大切にしていることで、二人の思いがより強く伝わってきます。
カヲルが校門の前で愛実に「大っ嫌い」と言った真逆の「大好き」と、今度は反対なのが悲しい。
<カヲルの引っ越し>
以前は書けなかった自分の名前がスラスラと書けるようになっているカヲル。
なんだろう、もうこのシーンだけで泣ける…(涙)
<三浦海岸>
二人で来るはずだったカフェに日傘を取りに来る愛実。
前に二人で座った席に、あえて座らないのも、共感できるなぁ~。
カヲルの書いた手紙が途中で(読点で)終わっているところで、視聴者としてはガッツポーズ出ましたよね!
まだ続きがある!終わってない!!!って、みんな、なりましたよね!
カヲルは、10話でつばさと話していた時に、本当は「好きだー」って言いたいけど、
ホストをやっていたせいもあって、濁っているような気がしちゃう、という趣旨の発言をしていました。
だから、「オレも、そばにいたい」とか、愛実に向けた大切な言葉は、
自分の苦手な文字で伝えたいと思ったんだろうなぁ…。
最後に、たくさん書いた「愛」の中で抱き合ってキスする二人には、もう拍手喝采でした。
ひとりスタンディングオベーション状態でした(笑)。
リアルタイムで見た時は、とにかくハッピーエンドになったことに舞い上がっていた私ですが、
改めて見ると愛実のエピローグがとても良かった…。
7話の最後のシーンで愛実が家を出ると決めた時、「人を好きになる、その記憶だけで一人で生きていける気がした」というナレーションがあって、その時も、あぁ…すごくわかるな…と思っていたんですが、
最終話ではそれが「私は今、思い切り彼を愛したい。愛された記憶があれば、人は生きていく勇気が湧く。いつか別れが訪れて離れ離れになることがあっても、愛された記憶が彼を前に歩ませてくれると思うから。」という内容になっていて、愛実の愛情の深さがすごく心に刺さりました。
カヲルが試験に落ちて、やさぐれても立ち直ることが出来たのは、愛実から愛された記憶があるからなんですよね。
これだけお互いに想い合っているから、この先別れることはないんだろうな…(いや、絶対に別れてほしくない・笑)と思うけど、もし、万が一お別れすることになったとしても、二人とも決してダークサイドに落ちることはないんだろうな、と思います。
それくらい、誰かを愛したり、愛された経験って、人生を生きていく糧になるんでしょうね…。
最終話には、竹千代やつばさは出てきませんでしたが、みんなとってもいいキャラクターでしたよね!
どの回にも必ずグッとくるシーンがあるので、改めて最初から見直すつもりです。
役者さんの演技もさることながら、シャーペンや麦わら帽子など、随所に出てくる小物の使い方も印象的でした。(ラストシーンで愛実が着けていた赤いリボンは、カヲルカラーである赤への願掛けの意味もあったのかな?)
そして、この作品に関わったすべての皆様に、本当に素晴らしい作品をありがとうございました!と大きな声で伝えたいです。
なんだか字を書くたびに、丁寧に書きたいな、と思うようになりました。
この作品をきっかけに完全にラウール沼にハマってしまったため、手元のSnow ManのライブBlu-rayに関しても、改めてラウールさん目線で見直さなくちゃ!と思っています(笑)。
Amazon Primeで配信が始まった「ラウール On The Run Way」も、ものすごぉーーーーーく良かったので、ラウールさんに興味を持たれた方は是非、見てみてくださいね!